白内障術後の目の変化について

70歳過ぎのお客様。S様は白内障の手術をされました。手術前に日常生活が出来て困らないように手元がよく見えるようにお医者様に相談して眼内レンズを選んで手術をされました。恐らく保険診療→低加入分節型・高次非球面→プレミアム単焦点の眼内レンズのように思われます。保険診療の眼内レンズもいくつかの種類があり、個々の目の状態で選別されます。また、自費では遠近両用眼内レンズも選択出来るようになりました。白内障手術は、程度により片眼だけ手術されますと左右眼でどうしてもコントラスト感度が異なります。特に左右の度数の差が大きかったりすると、装用感が大きく損なわれることがあります。
 S様は、昨年の6月に両眼同時に手術されましたが、日常生活が出来、車の運転も出来るメガネを作ってほしいと来店されました。S様は日常生活で車で15分位離れた山のふもとで、畑で野菜を作り、花を育てることが日課だそうです。

早速、現在の視力を確認してみます。
手術後の右目 眼内レンズで視力=0.4
    左目 眼内レンズで視力=0.4 と日常生活、室内生活が出来るような度が入っています。
   (ちょっと弱いように思います。)それに老視が加わります。
白内障手術はうまくいったそうです。
 ず第一に、人は日常より、両目で物を見て生活しています。これは両眼で見ることが、視力や視野、
立体視等々で単眼より遥に優れているからです。
 S様は、術後の両目のチームワークがあまり良くないようなタイプでした。左右の目の協調性や、目の運動力、いわゆる目の機能を鍛えることは、少し難しい性格のようであります。
  矯正すると 遠方用  右目=近視性乱視=1.0
             左目=近視性乱視=1.0
 近方用(老眼用)は弱度の近視性乱視のため、メガネを外して手元を見るとのことでした。
 ※但し、両目で物を見た時には、左右の視線のズレがありました。=隠れ斜視です。

結果 プリズム付のレンズで遠方用レンズを処方しました。
     これで安定して物が見えるようになります。
     白内障の手術はなにがしか目に変化が起こります。