両目で見ると右が下がって見える。2022.8

今月の事例は、「片目で見ると普通ですが、両目で見ると右が下がって見えます。」
何とかならないかと来店なさいました70歳の女性A様です。
 片方の目線が上方から下方にズレて、バランスが悪い状態です。「上下斜視(斜位)」の可能性が高いと考えられます。
 ①先ず、前から斜視なのか?
 ②最近比較的に急に、斜視になったのか?
 ③斜視になったり、斜位になったりするなのか?
 ④斜位なのか?
  各々で対応が異なります。 先ず脳梗塞や脳血管の病気なのか?わかりませんので、
眼科で上下斜視か?専門機関で検査をお薦めしました。

結果、実は昔から、上下斜視だったのに、気づいていなかったという
パターンでした。なぜ?気づかなかったかというと、・・・・
 若いころは無意識のうちに、顔を少し傾けて、視線をずらすことでで視線のズレを補っていることがあります。
 高齢になりますと、眼球の筋肉が衰えることから、順応しきれず、斜視(斜位)に気づくのです。眼球のまわりの筋肉は、その筋肉を収縮させて眼球を動かします。その動きの障害の原因はいくつかあります。
 例えば事故、脳内出血などです。

私達は左右の目で同じものを見ることで、立体感を認識しています。これを両眼視機能と読んでいます。
しかし、斜視の場合は、視線がズレてしまうため、その機能が上手く働きません。ダブるとおっしゃいます。立体視悪い方です。斜視は高齢になると筋肉が衰えてくることから順応しきれず「ダブる」と気づくかれます。この(視線のズレ)上下斜視(斜視)を対処するするために「プリズム眼鏡」という種類の眼鏡を掛け、光を屈折させて、視線のズレを補正します。A様にはプリズム眼鏡を掛けていただき問題は解決しました。