阪神「勝つしかない」来期Vへの悔しさを感じろ!!

 阪神の来季の厳しいシーズンとなると覚悟しなければならない。「今年こそ」という阪神ファンの期待を、思いを、結果として裏切ってしまった。それを取り戻さなければならないからだ。
ファンの期待をどう取り戻すか? そのオフからそればかり考えているだろう。答えは「勝つしかない。」監督、選手を含め、阪神全体がどれだけ悔しさを感じているか。気持ちの面は重要だろう。
 2位に終わったが優勝していてもおかしくなかった成績だったのは事実。監督、選手はよくやったと思う。だが頂点に届かなかったその悔しさを個々がどう感じ、外部から批判される「逆境」を力に変えていけるか。ヤクルトが日本一になれたのは2年連続最下位と言う屈辱を味わったあったからだ。どれだけ悔しい思いをしたか? それはわかる。それをバネにしたのだ。逆境を力に変える「逆攻力」を持っているかどうか。繰り返しになるがそれが大事だ。
 具体的な課題点はいろいろある。失策数の問題、ブルペンの再構築、野手では調子の波の激しかった佐藤輝の2年目などだ。佐藤輝に関して言えば調子を落としていると周囲が感じたとき、もっと早く手を打てばよかったと感じる。シーズン中の「状態が悪ければ外すしかない。」調子が落ちていると感じた時、一度休ませるか!自分で走り込み中心になどで鍛え直すのか。そういう素早い対応が必要だったのではないかと思う。状態に素早く対応することの大切さは采配でも同じだ。1つの戦い方では勝てない選手の状態、試合そのものに必ず“流れ”がある。監督を含めベンチがその流れをどう感じ、どう手を打っていけるか。「勝負の3年目」に負けた矢野監督も相当な覚悟があるはず。
 4年目を任せてもらったことを意気に感じて、今季の悔しさを糧に現役コーチ、2軍監督から積み上げてきた経験を最大限に発揮する時だ。 阪神よ、来季に期待するよ!!