トラバカ日誌

ついに自力Vの可能性が消滅した阪神 !! 
 阪神は15日巨人戦に3対5で逆転負け。今季の東京ドームでは7戦全敗で、マジック点灯の屈辱まで許した。数字上の優勝の可能性が極めて厳しくなったことで今季の問題点にも目が向けられる。球団史上初の外国人選手8人体制の是非はその最もたるもの。残り試合では来季残すべき、本当に必要な、助っ人の選別が始まる。最後は試合前まで対巨人戦、防御率0点台の左腕、高橋が力尽きた。3対2の1点リードで迎えた6回。3巡目の上位打線に捕まり、無死一、三塁から敵の4番・岡本に中前へ同点適時打、続く丸にも右前へ運ばれ、なおも無死満塁。勝ち越しだけは何とか阻止したい矢野監督は中継ぎ転向後は防御率1点台と抜群の安定感を誇る2番手岩貞に託したが、1死から大城に2点適時打を喫し、勝負あり。8回に3番手、馬場が1点を失い万事を休した。先頭打者の近本が敵エースの菅野から2本塁打を放つなど気を吐くも及ばず、これで東京ドームはいまだに勝ち星なし。マジック7点灯を許した。現実的には1位の宿敵に10.5のゲーム差となった。
 矢野政権2年目の今季は助っ人の出来が良くも悪くもチーム浮上に大きく跳ね返りすぎた。攻撃面では就任1年目、リーグ最低の94本塁、538得点の貧打戦脱却を目指し、メジャー92発のボーアや、昨年の韓国打点王サンズを獲得。確かに得点力は昨年よりも確実に向上した。半面、守備に不安を残す2人の助っ人を先発で固定起用すると、終盤、代走が主な働き場となると守備要員を多めにスタンバイさせなければならず、他の日本人や野手のコンディション不良と絡むとさらにもう1人となり結果、当初は3人体制であった捕手を2人で臨むチーム編成が常態化。それで飛躍的に勝ち星が伸びればよかったが、現実はそうはならなかった。確かにハマったときの爆発力は去年にはなかったのだけれど、問題は1点勝負になった時。得点力アップが必ずしも「勝利数増」に結びつくのかと言えば、“ここ1番”での勝負弱さが目立ってたのも事実、巨人3連戦ではその自慢の看板打線が3試合連続完封されるという屈辱の味わった。投手陣もガンケルが中継に配置転換後に安定。藤川の後継としてスアレスとともに、欠かせない助っ人左腕ガルシアが先発日にはベンチ入りできないなど、「使いたくても使えない日」ができる。やはり外国人頼みのチーム編成では勝ちきれなかった。