白内障手術後…今回は、白内障手術後の私生活をいかに快適に…という問題です

今回はA様。男性の方です。「笑顔でお付き合い」を読んでご来店になられました。白内障の手術後すでに5年経過していました。現在メガネは使用しておられません。A様は若い頃に近視用のメガネを使用しておられ眼鏡をかけないでいると目の前に何もなく不安になられるそうです。また手術をして遠くは以前よりはよく見えるようになったそうですが、「片目の左目で見た方が楽だが、両眼で見るとあまり鮮明には見えない。」とのことです。眼科の先生に相談すると「よく見えるようになったから、メガネの必要は無い。」とおっしゃるので、メガネを作らなかったそうです。しかし、日常生活に不便を感じるのでご来店になられました。白内障術後の目の状態は人によりかなり異なります。遠くがよく見えるようになった方、少なくなった方、矯正効果が上がる方、あまり上がらない方。スッキリされた方、あまりすっきりされない方。等々で・・・さまざまです。 早速、測定しました。

A様の検査の結果
 ①遠方の裸眼視力 右目= 0.2 左目= 0.5 ②矯正及び視力 右目=近視性の強い乱視のみ→矯正視力0.7  左目=軽度遠視+中度近視+混合乱視→矯正視力→ 1.0 ③手元40センチの視力は、右目= 0.3 左目= 0.3  遠方、近くともに視力が悪いようです。鮮明に見えない原因は近視性の強度乱視と矯正視力が少し悪いた めと考えられます。また、A様は両眼視機能に問題がありました。上下斜位があり、左右のバランスが悪 いと、体幹にも影響してきます。体や頭が傾き、姿勢に問題が出ると腰や内臓にも影響が出るわけです。 また、外斜位があり、当然手元を見るほどに、目の調節に比べ大きな輻輳が必要になり疲れの原因になり ます。 解決方法は?
  やはり、目の負担を軽くするために、遠くを見るときにも近くを見る時  にも、メガネが必要です。また、もう少し左右のバランスが良く、矯正効果 が良ければ良いのですが、これは目の健常性や手術後の問題もありますので、 なんともなりません。お医者様の中には手術眼の視力の改善だけを考えられ るケースがあります。もちろん視力の改善は大切ですが、過去の見る習慣を 考慮することや両目が協調して働けることが大切です。いわゆる、視力の改 善、コントラスト感度の向上、更に日常生活が快適になることが重要です。