パソコン作業で目が疲れる。パソコン画面が眩しい!

今月はパソコン作業が主な日常業務で、朝から夜寝るまで、パソコンの前で仕事をされておられます。今のメガネは10年位、使用しメガネが重いガラス素材なので、もっと軽いメガネをご希望です。41歳、中等度近視のお客様のA様の事例です。
 現在A様がご使用になっているメガネは、常時使用しておられるメガネで、矯正視力が0.5位のメガネ。運転はペーパードライバーです。遠く、近くも見えているがパソコンの画面が眩しく疲れやすく感じられるようになり、ご来店くださいました。
パソコン作業で目が疲れる。パソコン画面が眩しい!

早速検査をしてみます
 A様のご使用メガネは右目= − 7.0 左目= − 7.0 の中程度の近視で乱視 − 0.5と言う度数です。
ご使用メガネは視力が0.5位ですから、相当度のゆるいメガネです。矯正すると、左右とも= − 8.50の
近視に、−0.5の軽度の乱視が出ます。これで視力が1.0まで見えます。きっとパソコン作業が多いと言う事でご使用メガネは少し軽めに合わされたのでしょうか?
 A様は、パソコン画面を1日中、見続けます。大きな画面を前かがみで肘を折り、右目=遠くの画面が27センチ、近くは12センチ。左目は 25センチから近くは13センチまで見えます(見ておられます。)
 老視がでてきますと、手元が見えにくくなりますから、近視の度をゆるくした方が室内では楽になります。しかし、あまりゆるくし過ぎると良くないわけです。何故かといいますと、パソコン画面を見ると両目の視線はそのものに向かいます。同時にピントもそのものに合わせます。パソコンを見たときのピントの量(調節)と両眼目の視線を1点に合わせること(輻輳)が同時に起こり、この両者はお互いに補完しあって働いています。1の輻輳が起これば1の調節が起こり、2の調節が起これば輻輳も2起こります。
 しかし、近視の場合、眼鏡をかけない状態では、目の焦点は近くにありますから、近くを見るときにはあまり調節は使いません。
 例えば、近視の1の場合、1メートルを見るのに調節は使いませんが、1の輻輳は使うわけです。この調節と輻輳のアンバランスが問題になるわけです。A様は目が緊張状態に置かれていました。視力があるのにコントラスト感度が悪かったり、眼精疲労が非常に大きかったわけです。A様の場合はプリズムと言うレンズで左右の目の協調性を良くし、さらにパソコン距離を考慮したメガネで問題は解決に向かいました。