全く度があってなかった―近視メガネ!!

53歳男性K様。強度近視の方です。出来上がりメガネが出来るだけ軽くなるフレームを探されてご来店になりました。現在、左右とも強い近視と乱視のメガネを使用中です。大型量販店で新調されてから、5年経過していました。「遠くも見えにくい。手元も見えにくい。」「仕事で近くをよく見る。」趣味はゴルフやカラオケです。自宅でパソコンを2時間使用するとのことです。
 今回“笑顔でおつきあい”の新聞をご覧になられ、初めてご来店頂いたお客様です。
主訴は遠方も手元も見えずらい。免許更新も近い。また、近視がすすんだのか?もしかして眼が悪いのか? ・・・という理由でお越しになりました。

検査結果は、・・・ 左右とも強度近視で強すぎる矯正メガネでした。また、左右とも強度の乱視で、一方の目は度が強すぎる矯正メガネでした。そのため使用メガネの視力が、片眼0.3もう一方は0.2くらいでした。あまりにも左右のバランスが悪いメガネを掛けていたため左右の目の協調性が取れなくなり、
距離感や目の運動能力が極端に悪くなっていました。
 左右とも強すぎる度を正し、片目の強すぎる乱視を正しくすると左右の視力は0.5を得ましたが、免許更新は不可です。そこで両眼視機能を測ってみますと。K様は「斜位」という目で両眼で物を見ていません。強度近視のため眼筋(ガンキン)の大きな負担が疲労として蓄積され、目だけではなく、頭痛、吐き気などの症状へとつながってきます。
 解決法としてはプリズム入りメガネで矯正など行います。レンズのタイプは、遠方用と近方用の別々のタイプのほうが見やすいですが、2個のメガネの掛け外しをしなければなりません。K様は運転も手元も出来たら1個のメガネをご希望でした。迷いましたが遠近両用メガネタイプで30分くらい掛けていただき、遠近両用メガネを頑張って掛けていただくことになりました。長時間お手元やパソコンを見る時は、眼精疲労を軽減し、より快適になりますのでお手元メガネを加えて頂くことをご提案しました。
 遠近両用プリズムメガネで左右1.0の視力が得られたK様は、2週間後、無事に免許更新をなさいました。多くの眼科や大手眼鏡店では両眼視機能検査に時間がかかるため、この検査をされていないのが現状です。