白内障手術後の目とメガネ (視力の低下の原因は)

あなたの「目の視力が低下している原因」は?メガネで改善するもの、改善しにくいもの。
 視力の低下は、遠くが見えにくいとか、手元が見えにくいとかで気付きます。
この「見えにくい原因は、特に目に病的な問題はなく、単に遠視や近視・乱視などによるものは比較的、メガネで改善します。

目そのものに問題のあるケース、例えば、白内障や眼底、その他に問題がある場合は、その程度により、視力がメガネで少しでも改善しないものやあまり改善しないもの・・・等々あります。

A様 67歳男性の方です。
 白内障術後、もう1年が来ます。免許更新に視力が悪く、メガネを掛けることに・・・
 最近遠くも、手元も見えにくくなり、いろいろとメガネを合わせてみても、視力が0.6くらいにしか改善しません。手術を受けた眼科は、今も毎月通っていますが、「手術は上手くいっています。問題ありませせん。」と言われます。眼科で検査を受けてメガネを作ることに。矯正視力は右目=0.6 左目=0.4です。これ以上の矯正はムリのようです。しかし、0.7当たりは見えているかあやふやです。免許の視力は両眼で0.7ですから不安ですとご来店されました。

 白内障の手術をすると、とても明るく見えるし、眼内レンズで視力もかなり改善されたとおっしゃいます。先生も「手術は上手くいった。そのくらい見えていれば、メガネはいらないだろう。」また、メガネが全くいらなくなったといわれる方もあるようです。

 しかし、目の大切な機能を考えると、視力がある程度改善しても、それでメガネが必要なくなったとは一概にいえません。また、手術後は目の調節機能が少なくなりますから、普通の近視や乱視のレンズでは、症状が改善するような矯正は出来ません。

 A様の症状は「かくれ斜視」という目で、両目で物を見ているときは、外見的には正常に見えます。
片目で遮蔽すると遮蔽された目は斜視のように視線がズレます。そのズレを直す努力をしても、遠くから近くの間にピントが合わないです。
 A様はプリズム入りのメガネと眼球運動のトレーニング、で比較的簡単に解決しました。視界もはっきりし、車の運転も安心してできるようになられました。見えやすくなると生活の質も上がり、快適に過ごされています。