住吉大社 初辰さん

8月の終わりに、各地のゲリラ豪雨情報が流れるなか、地下鉄南巽から難波 南海電車で住吉まで45分で到着。駅から歩くと住吉大社の前の交差点でチンチン電車が目に入ってきました。カラフルでゴトン ゴトンと軽快な音とともに走り去り、周りは30年前の景色とあまり変わりなくびっくりです。清掃の行き届いた境内は小学校前の息子と娘を連れて初辰詣りに通ったことを懐かしく、当時にタイムスリップ。 住吉大社といえば商売発達・家内安全の「はったつさん」商売発達のために遠方から訪れる人も多く、早朝から大勢の参拝客でたいへんにぎわいます。種貸社、楠珺社、浅澤社、大歳社の四社をそれぞれにお参りするのが慣わしとなっています。商売や家庭の発達繁栄を祈るお参りです。

毎月最初の辰の日(初辰)に参拝すれば、より一層力を与えて守り助けてもらえると信仰されています。そして4年を一区切りとして、48回参拝すれば、満願成就となります。 これは、四十八辰、つまり始終発達するという意味からきたもので、4年間月参りを続けられるというのは、それだけ無事発達していることでもあります。この日は平日の曇り、人影も少なく池の亀やかもを見かけませんでした。子供たちにせがまれ、御神馬の餌やりをしたのを昨日のように思い出しながら店長と参拝しました。
 先日、住吉大社で結婚した友人が6月に永眠しました。高校1年生で出会い1年間の学友。彼女は誰にでも親切で、控えめで、話をよく聞いてくれる人でした。成人し、舞踊の発表会、結婚式に招待され、去年の2月高校時代の友人4人で会ったのが最後になりました。今私の心に残るのは彼女の笑顔です。私たちがそちらに行くにはもう少し時間がかかるからね。「千枝さん、待っててください。またみんなでお話しましょう。」と思いながら、主人と帰りは住吉から粉浜までぶらり歩いて見ました。
 昔のような賑わいはない商店街でしたが、懐かしい下駄屋さん喫茶店、昭和のかおり漂う商店街で食事を済ませ、午後からは雨も降ったりやんだりの中、粉浜駅から電車に乗りました