阪神逆転Vは厳しい!!

オールスター後の戦績は、前カードまで巨人が3勝6敗、阪神が2勝5敗1分け。ともに調子が上がりきらない中、阪神は粘り強く接戦で巨人に2連勝した。前日までの流れを受け継ぎ、1回に近本の3塁打と糸原の犠牲フライで先制に成功。この非常に良い流れを岩田投手が壊した。4位阪神にとってこの3連戦は、負ければ優勝が現実的に厳しくなる重要な位置付けだった。間に2チームいることを考えれば3連勝が必須と思っていた。今季安定していた岩田投手が立ち上りに失敗。大誤算の初回7点の失点で早くも勝負は決まってしまった。阪神は初戦、高橋遙投手を5回と3分の1で交代させると、2戦目、西投手も5回で代え、リリーフを注ぎ込んで勝ってきた。中継ぎ陣の疲労を考えると、この日は早々と代えるわけにもいかず、お手上げ状態…しんどすぎた。これから3カード対中日戦で続けて屋外(甲子園)でのゲームになる。東京ドームではできるだけ先発に長いイニングを投げて欲しかった。残り48試合で首位と8.5ゲーム差。2位に付けているならまだしも4位からの逆転優勝はもう苦しい。チーム事情差を考えれば、3回まで岩田を引っ張ったのは疑問が残る。逆に巨人にとっては、これから連勝するためのキーポイントになりうる快勝だった。
  阪神のエースメッセンジャー投手が不調のため2軍で調整を続けている。Aクラス入りを目指す首脳陣は早期復帰を望むものの、めどが立たないのが現状だ。25日DeNA戦に先発した秋山投手が登録抹消となっており、8月1日の中日戦(甲子園)の先発が空いている状況。2軍調整中の藤波投手が、今週中に1軍に昇格することが濃厚になり白羽の矢が立った。   (原稿作成7/29日)
 巨人戦はカード勝ち越しとなったが、3戦目(29日)は2本の満塁打を浴びて16失点と屈辱的な大敗を喫した。先発が崩れれば、ブルペンにもその影響がもろに出る。強みである投手力を生かすためには先発が1イニングでも長く…。藤波は「それに尽きると思います。」と力強く言った。Aクラス浮上のキーマンが甲子園で躍動する。