メガネ(遠近両用メガネ)が合わない!

わざわざ奈良からご紹介をいただき、お越しいただいたお客様。67歳男性のH様です。
H様は「遠近両用眼鏡」「サングラス」「手元専用メガネ」などたくさんお持ちでした。専門店で作られたり、百貨店で作られたり、ディスカウント店で作られたり、韓国でも作られたそうです。その他いろいろメガネをお持ちです。しかしどの遠近両用メガネにも違和感が強くまた少しの時間、使用しただけで疲れやすく、もっと長時間使用しても疲れない、かけやすいメガネができないかとご相談に来られました。
毎日、大阪へ出社するのに車で70キロ走行します。1時間位過ぎると、「目から涙が出てくる。太陽が眩しく、長時間運転するのがつらい。」日常は裸眼でも困らなかったが、最近は遠くも手元もよく見えないし疲れやすいので、できたらメガネを常用出来るよう合わせて欲しいとの事でした

 

早速、検査をしてみますと、

 ご使用メガネの度は左右とも「近視性乱視+老視」です。
検査の結果は右目乱視度は低矯正で、左目は過矯正、さらに乱視の軸に10度の
違いがあります。右乱視を上げ左乱視を下げ、軸を合わせると左右とも1.0まで
見えるようになりました。
 結局、度の違いを修正することで楽になります。メガネの焦点の位置と目とメガネの距離も問題になります。したがってフレームの選び方やフレームを
お顔に合わせる調整技術も問題です。
 もちろん、レンズの品質もあります。レンズは「薄い、厚い、軽い、重い」と言うだけではありません。レンズのカーブ、いわゆるレンズ基本設計で品質
に大きな差が出ます。すなわち、遠近両用メガネは、近視や遠視、乱視と言ったレンズと違い焦点が1つではありません。そのため、快適な「遠近両用メガネ」の作り方には、フレームの選び方や調整にも工夫が必要になります。
 H様の場合、近視乱視ともに度が違ったわけですが、今ひとつ右図のような潜伏した斜視も見つかりました。これは「プリズム」と言うレンズで矯正します。今までのメガネと相当変わりますが、これで日常お使いいただけるようになるでしょう。