ポストシーズン大逆襲, 会心の強い変化を!!

 阪神は26日の中日戦甲子園20対4で敗れシーズン最終戦でV逸が決定した。
矢野監督は試合終了後、悔しさを押し殺しながら「10月はバッター陣の状態が良くない中、ズルズルいってもおかしくなかった。投手がよく頑張って、スタメンでなかった選手たちもよくやってくれたと」と
12勝5敗3分けとシーズン最終月の10月を驚異的な粘りで戦い抜いてくれたナインたちをたたえた。
 阪神にとって「大失速」は秋の季語だった。今秋の猛虎は一味違った。
前半戦の戦いを牽引した佐藤輝、サンズが大不振に陥り、エース西勇も長く白星から見放されていた。
9月を10勝9敗2分けで乗り切ると、10月も貯金を再量産。ヤクルトと最後まで激烈な優勝争いを演じた。
「小川、島田、坂本などの若手、控え組の抜擢などで穴を埋め、苦しい中もやりくりしてくれた。最後まで絶対にあきらめないと言う指揮官の強い意志もチーム内に浸透していた」と矢野監督の手腕を評価したい。
 球団OBも「シーズン終盤にプッツンと糸が切れてしまうのが阪神だったんだけど、今年は本当に最後の最後まで頑張ってくれた。選手たちは胸を張ってほしい」と後輩たちの奮闘をねぎらうことを・・・ 今年も結果だけを見れば、前半戦の快進撃から一変してV逸。だがそこに“失速の虎”と揶揄され続けた過去の姿は無い。2021年の矢野阪神は刀が折れかけ矢が尽きかけても、最終戦まで奇跡を信じ戦い抜いた。ポストシーズンでの逆襲劇に期待したい。