遠近両用メガネは常備掛けられるメガネです。

68歳女性のお客様A様です。1年前に大手ディスカウント店で遠近両用メガネを作られました。しかし眼鏡をかけても、遠くも、近くもはっきり見えません。また頭痛がしたり、朝、寝起き目が開けにくかったり、体がだるかったり、栄養ドリンクを飲むようになった等々…。いろいろな症状があり、健康の問題もあるのではと思われます。
 当初よりメガネの調子が悪く、3〜4回も眼鏡店にいかれたそうです。しかしその都度、「度はあっています」とか「もう少し慣れてください。」「今担当者が不在です。」挙句の果てに「担当者が転勤しました。」と言われ埒があきません。1年ほどそのメガネを使ったが、目が腫れたり体調まで悪くなってきたので眼科で診てもらうと、メガネと言うより目が充血しているからと目薬をくれました。それでも一向に改善しないために、当店に来られたわけです。

早速、検査をしてみます。
 ご使用メガネの度は左右とも「遠視+老視」です。検査の結果は、右目、左目共に「遠視性乱視」それに老視が検出されました。ご使用メガネは全て度が軽すぎます。遠視の度を軽く合わせると手元が見えにくくなりますから、老視の度を強くしなければなりません。こうすると遠近のバランスが悪くなり、疲れと違和感の原因になります。A様の場合、右図のような潜伏した斜視が見つかりました。プリズム処方をし、「プリズム」の装用テストでは問題は出ませんでした。メガネの矯正視力も充分です。別に目にも問題はなさそうです。
 結果、メガネ度が間違っていたからメガネガ掛けられなかったのです。
よく1年も辛抱されたものです。メガネを作り直し、1ヵ月後遠くも近くもよく見えるようになり体調も良くなったと言うことです
  参考 ※ 遠視の方は裸眼で良く見えると答える方が多いです。しかし、眼精疲労の多くの方は眼鏡を掛けないため非常に苦労をされている方をお見受けします。常に目がピントを合わそうと無意識に目を酷使し、目薬を使っても疲れは蓄積されます。遠視の方は常用することで、目も身体も楽になられる方がほとんどです。