眼精疲労で苦労を!!

 今月の事例は、60歳前の女性のお客様です。「遠近両用メガネ」を問題なく使用していました。ところが、ある朝、会社に出勤すると、左の目が異常に疲れるような現象が起きました。電車内で新聞や本を読みすぎたか?の自覚。しかしそれは1週間を過ぎても続きました。何か目に異常が発生しているのかで? と不安になり眼科で診て頂きました。結果、目には何ら問題はなく、使用中のメガネの度を少し弱度に変更するように指示されました。処方をもらってすぐに近視を少し弱くした「遠近両用メガネ」に交換しました。しかし、1ヵ月、2ヶ月が過ぎても左目が疲れると言う現象はほとんど変わりません。再び眼科を訪れ依然として目が疲れることを訴えました。
 そこで仕事用のメガネを別にすることを勧められ、「中近」「近近」「手元専用」メガネをテストをしてくれました。仕事では「オフィス内を歩いたり」「パソコン画面を見たり」「書類を書いたり」「会議で手元やホワイトボードを見なければなりません。」テストの結果、少し不便な感じを受けましたが、手元専用メガネが手元を見るのに1番見やすいようだし疲れにくく感じたので手元専用メガネを仕事の時に使うようにしました。しかし、「左目が異常に疲れる」と言う根本的な問題原因がわからず、そのままになってしまいました。しばらく手元専用メガネを使ってみましたが、やはり職場では非常に不便です。「遠近両用」とか、「中近」とかで仕事のしやすい少しでも楽に見えるメガネができないか?と言われるA様がご来店くださいました。

 さて、検査の結果は右=近視、老視とも眼科で調べられた時と同じでOKです。左=近視 老視は良かったですが、乱視は検出できませんでした。
 従って左右とも近視と老視で良いようです。単眼検査の次に遠近感(立体視)両眼の協調性に問題が出ました。左右の目が少し上下にズレるのです。いわゆる目を動かす筋肉の異常(隠れ斜視)です。とりあえず特殊レンズで矯正する必要があります。A様の場合、「遠近」「中近」でテストをしましたが、「遠近」の方が遠くから手元までよく見え、疲れもなくなることで「遠近両用」で新しいメガネをお作りになられました。そして、その後問題なくご使用のことです。
 メガネを作られるときには、両目が同時に使われているかいないか、両眼視の狂いを調べて矯正することは必要不可欠なのです。 ほとんどの眼科や量販店ではこの両眼視検査がされていないようです。