阪神10度目完封負けでV完全消滅 !!

長期ロードでDeNAを3連勝で締めくくったが、明け8/26甲子園でクライマックスシリーズ(CS)進出圏を争うヤクルトに、1度も勝てず3連戦3連敗を喫した。名古屋ドームの中日戦で虎の優勝が完全消滅した。10度目の完封負けを食らい、今季ワーストに並ぶ5連敗。打てず苦しむ今季を象徴するような敗戦で、金本阪神の1年目のV逸脱が決定した。
 CS出場圏争いと目標は変わるが3位DeNAとの3.5ゲーム差を縮められず、こちらも暗雲が漂っている。今季を象徴する敗戦だった。頼みの4番福留とブレークの北條が2安打ずつで奮闘したが、他の打者は中日吉見投手を抑えきれず凡打の山。下手な攻め方、拙攻を繰り返すうちに、メッセンジャーも絶え切れず、7回中日の吉見投手に均衡を破られる痛打を浴びた。1点が重い0-1で10度目の完封負け。「メッセンジャーも奮闘しているのに、点を取って投げないと」可愛そう、これまでと同じフレーズをだらだらと、繰り返すしかなかった。「超変革」をスローガンに、若手を積極起用し、6月上旬までは5割をキープした。だが交流戦でパリーグのパワー野球に圧倒されてから借金生活に急降下。指揮官が前半戦総括で「低迷理由の1番は、主力が打てなかったこと。」と振り返ったように、鳥谷、ゴメスの大不振や、助っ人ヘイグの実力不足、西岡の故障離脱が痛かった。
 新人王が有力な高山の大活躍をはじめ、北條、原口らの若い芽が吹いたことは大きな収穫だ。だが、肝心な主力の幹がしっかりしていないと土台に安心感はない。中軸すら固定出来ない日替わりオーダーで、あと1本が出ない連続。リーグ最多の78失策、たびたびのバント失敗なども重なり、広島に離されていった。投手陣も不安だった。先発メッセンジャーが2桁勝利で孤軍奮闘しているが、期待の藤浪が6勝10敗と不振のまま。守護神マテオらが不安定で固定できず、逆転負けも目立った。「後ろが決まらなかった。」ことは、V奪回への大きな課題として残った。